日本オーガニック株式会社

数字で見る土壌と肥料 【肥料編】

化学肥料の原料と価格

【化学肥料の原料】

化学肥料は、天然ガスや原油、りん鉱石、加里鉱石などの資源をもとに、いくつかの中間原料を経てつくられます。
たとえば、天然ガスはアンモニアの原料となり、そこから尿素や硫安、りん安などの肥料が製造されます。さらに、原油由来の硫酸や、りん鉱石からつくられるリン酸は、過りん酸石灰や重過りん酸石灰などの原料になります。加里鉱石は、硫酸加里や塩化加里の原料として使われます。

このように、化学肥料は単一の原料から直接製造されるのではなく、複数の資源を組み合わせながら段階的に製造されています。
そのため、肥料価格は肥料そのものの需給だけでなく、天然ガスや原油などのエネルギー価格や、国際情勢の影響を受けやすい特徴があります。

【原料と価格の関係】

ここでは、例として尿素の価格について見てみます。
下の図では、尿素価格の動きと原油価格の動きを重ねています。尿素は天然ガスを原料として製造される肥料ですが、ここではエネルギー価格の動きを示す代表的な指標として、WTI原油先物価格を用いています。

両者がいつも同じように動くわけではありませんが、大きな変動局面では、WTI原油先物価格の上昇とともに尿素価格も上がる傾向が見られます。図中でも、新興国の需要増加や、ロシアによるウクライナ侵攻の前後で、両者が大きく変動していることがわかります。

なお、化学肥料の原料については以下のサイトも参照してください。

参考文献

外務省「世界いろいろ雑学ランキング」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/index.html

一般財団法人 肥料経済研究所「肥料の農家購入価格情報」 https://www.hi-kei-ken.jp/05_1_1.html