【必須元素の種類】
植物には17種類の必須元素が確認されています。また、その要求量により二つに分類することができます。
- 多量要素
- 炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、硫黄(S)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)
- 微量要素
- ホウ素(B)、塩素(Cl)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)
【必須元素のおもな役割】
- 炭素(C):有機化合物(炭水化物、タンパク質、脂質、核酸)を構成する元素のひとつ
- 水素(H):水や有機化合物を構成する元素のひとつ
- 酸素(O):同上
- 窒素(N):タンパク質、核酸を構成する元素のひとつ
- リン(P):脂質、核酸を構成する元素のひとつ
- カリウム(K):浸透圧の調整
- 硫黄(S):タンパク質を構成する元素のひとつ
- マグネシウム(Mg):葉緑素の中心金属。また、酵素(化学反応の触媒となる化合物)の補助因子となる
- カルシウム(Ca):細胞壁を構成する
- ホウ素(B):細胞壁を構成する
- 塩素(Cl):浸透圧の調整
- マンガン(Mn):葉緑素の合成に関わる。また、酵素の補助因子となる
- 鉄(Fe):同上
- ニッケル(Ni):酵素の補助因子となる
- 銅(Cu):葉緑素の合成に関わる。また、酵素の補助因子となる
- 亜鉛(Zn):酵素の補助因子となる
- モリブデン(Mo):酵素の補助因子となる
参考文献
小西千賀三 高橋治助 編(1961)土壌肥料講座1. 朝倉書店