【りん鉱石とは】
りん鉱石はりん酸肥料の原料となる鉱物です。これをもとに製造される主なりん酸肥料には、以下のような種類があります。
- 過りん酸石灰
- 重過りん酸石灰
- 熔成りん肥(ようりん)
- 焼成りん肥
- 重焼りん
- リン酸水素二アンモニウム(第二リン酸アンモニウム、DAP)
- リン酸二水素アンモニウム(第一リン酸アンモニウム、MAP)

【おもな産出国】
りん鉱石は肥料の原料として極めて重要ですが、その産出地域や量には大きな偏りがあります。
〈主なりん鉱石の産出国(産出量は2023年のもの)〉
- 中国 (9,000万トン)
- モロッコ (3,500万トン)
- アメリカ (2,000万トン)
- ロシア (1,400万トン)
- ヨルダン (1,200万トン)
- サウジアラビア (850万トン)
- ブラジル (530万トン)
- エジプト (480万トン)
- ペルー (420万トン)
- チュニジア (360万トン)

参考文献
農林水産省 農産局 技術普及課(2025)「肥料をめぐる情勢」 https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/