日本オーガニック株式会社

数字で見る土壌と肥料 【土壌編】

CECの推定方法

【CECの推定式】

CEC(陽イオン交換容量)は、土壌が石灰、苦土、加里などの養分を保持できる量を示す指標です。正確な値を求めるには専用の分析が必要ですが、石灰、苦土、加里、pH、ECの分析結果から、おおよその値を推定できます。

なお、この推定方法は、旧 神奈川県園芸試験場(現 神奈川県農業技術センター)により開発された手法です。

【計算1】石灰、苦土、加里を、次の係数を用いてミリグラム当量(meq/100g)に換算します。

  • 石灰:mg/100g×0.036
  • 苦土:mg/100g×0.050
  • 加里:mg/100g×0.021

【計算2】以下の式に当てはめて推定CECを求める

推定CEC=3.5×(石灰+苦土+加里)÷(pH+[0.5×EC]-3.5)

【推定式の妥当性】

当社の測定値175点で検証したところ、推定値と実測値の相関係数は0.7668でした。両者には比較的強い正の相関があり、CECのおおよその傾向を把握できると考えられます。

本手法は、日常分析の結果からCECや塩基飽和度を迅速に算出できる点が特長です。ただし、あくまでも推定値であり、土壌の種類や性質によっては実測値との差が大きくなる場合があります。

また、低pH土壌では推定精度が低下するため、当社の土壌診断では、pH5.0未満の土壌についてはCEC推定値を算出していません。

なお、CECについては以下のサイトも参照してください。

参考文献

神奈川県 環境農政局 農水産部 農業振興課「神奈川県作物別施肥基準」 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f6k/cnt/f6802/index.html